先日、秋田県へ
気になる建築を見に行ってきました
ハッキリ言って
目が覚めたような気持ちです
行ったのは秋田県仙北郡美郷町の
もるくす建築社の美郷(みさと)アトリエ
KANSOというコンセプトで
建築された事務所は
本当に簡素な素材と考え方で
すべてに納得のいく内容でした
もし以下の内容をお読みになられて
KANSOに共鳴された方は
新潟でも建築できますので
KANSOへ直接でも
弊社でも構いません、ご相談ください
見学したのは事務所でしたが
住宅にも応用でき
建物自体の素材は
土と木とガラス、金属
ちょっとコンクリート
そんな素材だけで構成されています
もるくす建築社の佐藤社長からは
特に「古材をアップサイクル=再利用」していく
という強いメッセージが伝わってきました
ここでのアップサイクルは
木造住宅の木の部分を解体時に切り出して
ウッドチップ(粉々)にせず
木材のまま断熱材として再利用しています
↑ 住宅解体時に切り出した柱や梁を
厚みをそろえて互い違いに重ね
釘で打ち付けて断熱材にします
ところどころスキマがあるのは
小さな空気層を作っていて
動かない空気自身も断熱材にしています
(ペアガラスも空気層の断熱ですね)
建物の南側には大きな窓を設け
冬の日射を取り込みます
秋田の冬も新潟同様あまり晴れませんが
貴重な日差しを
土で作った「たたき」の床や土壁に蓄熱させ
その熱だけで暖房にしています
ちょっと日差しが長いと暑くなるので
窓を開けて室温を調整しているそうです
(薪ストーブはほぼ使われていません)
そのくらい土には蓄熱・放熱のチカラがあり
他にも室内の匂いを吸収分解したり
最後は土に戻せますし
昔ながらの素材に改めて感心しました
少し寒くなってきた秋田県で
室内の暖かさと空気の心地よさを体感して
先の先を見据えた建築の在り方に
自分もやってみたいと思いました
KANSO共同メンバーで
普段ドイツ在住の池田憲昭さんにも
久しぶりにお会いできて良かったです
(ファンなんです)