写真は
外壁の塗装をはがして
サンプルを採取しているところです。
なぜそんなことをしているのか?
というと
外壁の張替え依頼をいただき
現在の外壁に
有害物質が含まれていないか
調査するためです。
採取した外壁の塗装。
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アスベスト
または
石綿(せきめん)
という言葉を
お聞きになったことがあるでしょうか。
かつては
火・熱に強い材料として
いろいろな建物に使われてきました。
しかしながら アスベストは
非常に細い繊維ですので
人が吸い込み続けると
肺に入っても分解されず
数十年経って
健康被害が現われます。
※補足説明
外壁や板材となっている間は
丈夫で安定していますので
健康被害の心配はありません。
解体時に割れたり
はがしたりする時に飛散します。
※補足説明ここまで
アスベストが含まれた建物を
解体する際は
・アスベストが飛散しないように厳重に囲う
・作業員さんは防護服着用と吸込み防止マスクを装着
・作業員さんの体に付着したアスベストをエアカーテンで落として回収する
などの
ひと手間・ふた手間が増えます。
その確認のため
建物で有害物質があるかもしれないと
思われるところから
サンプルを採取して
検査機関でアスベスト含有の有無を
検査していただきます。
もし含有されていれば
上記のような準備をします。
処分も
一般廃材と一緒にできませんので
さらに費用がかかります。
※年を追うごとに解体や処分の方法が厳重になってきて、費用も上がっています。
含有されていなければ
余計な費用がかからず
解体工事に移行できますので
外壁サンプルの採取を
見守りながら
どうか含まれていませんように
祈るばかりです。
(追記)
2週間後に出た検査結果は
「有害物質は含有せず」とのことで
ホッと ひと安心です。
※補足
平成18年(2006年)には
建材等への使用・製造が禁止されたため
それ以降の建築物で
アスベストは使用されていない
とされています。