お盆休みを利用して、
蜜ロウのキャンドル作りを体験してきました。
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蜜ろうとの出会いは、今から約10年前、
時代はオール電化全盛期で
暮らしの電化がどんどん進んでいる頃でした。
そんな世の中の流れに逆らうように、
我が家では、お鍋とガスコンロでご飯を炊き、
薪ストーブで暖を取っていましたが
照明器具は、電気を減らすために
白熱ランプ→蛍光灯→LEDと変化していきました。
LEDの灯りが苦手だった私は
せめて家の中には「温かなあかりを残したい」と考え、
そんなときに出会ったのが、ハチ蜜の森キャンドルさんでした。
オレンジ色のキャンドルに火を灯すと、
周りの蝋がトロリと溶け、
艶やかに美しく照らされます。
自然の恵みから作られるキャンドルは、
炎までも優しいのでしょうか。
当時なかなか寝付けない長女を背負って、
このキャンドルを灯すと
長女は炎をじっと見つめた後に、
スッと眠ってくれました。
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今回は、
そのハチ蜜の森キャンドルさんを訪ねて山形へ。
ちびっ子たちも一緒におじゃましてきました。
こちらの工房では、原料の蜜蝋の採取・精製もされていて
精製に使う機械も見せていただきました。
ミツバチの生態や蜜ロウの作られ方だけでなく、
・ミツバチは農作物の受粉に益虫であるということ。
・しかし近年、農家の農薬使用量が増えてきた影響で、ミツバチが育たず、激減している
というお話も伺いました。
じつは先日、
娘の保育園のこども農園でもミツバチがいないため受粉されず
作物が実りにくい、という話を聞いたばかり。
以前から家族の健康のために、
できるだけ減農薬の野菜や自然栽培の野菜を選んでいましたが、
どうやら家族だけの問題ではなかったようです。
今回は、単にキャンドル作りを楽しむだけでなく
私たちの食を改めてよく考えるよい機会となりました。
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後日、自分たちで作ったキャンドルを灯してみました。
キャンプでは焚火をして、
家では薪ストーブでも火を焚きますが、
静かにゆらめく炎は、蜜ろうキャンドルならでは。
見つめていると、心がとても落ち着きます。
山川まさよ