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木と土の家で暮らそう

N11 KANSO事務所 木と土の建築

9月の上旬
スイス・ドイツへ研修に行ってきました

N11 KANSO事務所 木と土の建築

主な目的は
快適に暮らせる木と土の家です

換気設備も冷暖房設備もありません
我慢して暮らしているわけでなく
とても快適です

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 4階リビング
土の床、裸足でも足の裏は汚れない

現在日本で当たり前になっているのは
機械式設備の換気・冷暖房を利用した
高気密高断熱住宅ですが

この建物には換気扇(キッチンにも)も
冷暖房設備もありません

 

断熱材は全て木です
(1階床の断熱だけちょっと違います)

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 快適で使われていない薪ストーブ

この日は雨模様で肌寒い14-15℃でしたが
木と土の蓄熱性能をバランスよく使うことで
冷暖房設備がなくても適温で
換気設備が無くても匂いが吸収分解され
湿度も程よい空間になっていました

新鮮な空気が必要な時は窓を開け
内部にいる人が能動的に行動して
室内環境を調整します

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 使いやすそうなキッチン裏の収納

今回の研修は秋田県の
もるくす建築舎さんのガイドで
行ってきまして
もるくすさんの事務所も同じ理論・工法で
建っていて快適です

※昨年末にもるくすさんへ行った様子はコチラ
KANSO(かんそ)

ここ数十年の建材・断熱材を使った建築に
心がモヤモヤしていましたが
自分が求めていたのはコレだったんだ
と感激したのを思い出します

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 2階の設計事務所オフィス
暖かいのでスタッフさんは半袖

電気やエネルギーが不安定な昨今
子供たちの将来のためにも

今後は
機械換気や機械式の冷暖房が不要で
エネルギーをできるだけ使わない建築を
目指す方を応援したいと考えています

(建築基準法上の換気設備は必要です)

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 1階 陶芸工房にスペース貸し

もちろん調理や給湯などでエネルギーは使います

室内にある給湯器はヒートポンプ式でしたが
建物内部の熱だけで熱交換していました

一般的にヒートポンプ式給湯器の
エコキュートは外部に室外機がありますが
室外機が一体化していることにも びっくりです

この電気温水器についての記事は
室内にエコキュート

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 5階のヒートポンプ式電気温水器

キッチンのコンロはIHではなく電熱式で
太陽光パネルの自家消費&売電(蓄電池無し)
と少しの買電で暮らしていました
(差し引きで電気代を払ったことはない)

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 左下:小さな冷蔵庫
右下:電気式のオーブン付きコンロ

かなりミニマルな暮らしぶりでしたので
すべてを日本に当てはめられませんが

建築自体はシンプルな考え方ですので
日本でも実現可能です

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 木と土の家を提唱するシェアさん

N11 KANSO事務所 木と土の建築

↑ 木の板を重ねた断熱
板に付けられた小さなスキマ(静止空気層)が
断熱性能を上げるポイント

KANSO共同開発者で
今回現地ガイドしてくださった
ドイツ在住・池田憲明さんの記事
土のルネッサンスも とても参考になります

冷暖房エネルギーを気にしない
そんな家に
とてもワクワクしています