このサイトでは「Googleアナリティクス」を使用し、匿名化したお客さまのご利用状況を統計的な分析に利用しています。そのためクッキーを使用しています。アクセス解析やクッキーの使用を希望されない場合は、お使いのブラウザの設定をご確認ください。収集するデータに関して詳しくは「Googleアナリティクス利用規約」のページや「Googleポリシーと規約」のページをご覧ください。
OK

断熱材はどれがいい?

セルロースファイバー

住宅の新築やリフォームをお考えの方は
建物の温熱性能について知り始めると

「断熱材は何がいいの?」
と疑問が湧くと思います

 

結論は「絶対コレ!は 無い!」です

できるだけ断熱性能を上げたいのですが
全体のバランスが大事ということに尽きます

FPパネル
FPパネルを柱と梁に組み込み中

 

弊社でよく使う断熱材(カッコ内は製品名)は
・硬質ウレタン断熱材(FPパネル)
・フェノールフォーム(ネオマフォーム)
・セルロースファイバー(ダンパックなど)

リノベでは
・フェノールフォーム(ネオマフォーム)
・押出発泡ポリスチレン(スタイロフォームなど)
・高性能グラスウール(アクリアネクストなど)

 

2022年竣工の
女池のまちなか山荘(24.0坪総2階)では
・屋根:セルロースファイバー350mm
・壁 :セルロースファイバー120mm+付加断熱ネオマフォーム60mm
・床 :ネオマフォーム120mm(60mm×2枚重ね)

この組み合わせでUa値0.25w/㎡kです
(G3=0.23w/㎡kのちょっと手前)

セルロースファイバー
セルロースファイバー断熱材のダンパック

 

断熱材の選定理由について

・屋根と壁のセルロースファイバー

天井は屋根勾配なりにするため
断熱材の厚みを確保して天井を作ります

壁とともに断熱材の施工は
セルロースファイバーの
専門業者さんが行いますので

「大工さんを純粋な大工工事」に
向けられます

ココが一つのポイントです

セルロースファイバー
セルロースファイバー充填中

 

もう一つのポイントは
セルロースファイバーの「蓄熱性能」です

この「蓄熱性能」は その名の通り 熱を蓄(たくわ)えます

溜(た)めた熱を少しずつ放出するので
ぬるい暖房パネル状態で

暖房で温まったセルロースファイバーの壁は
「ゆっくり」と放熱しながら冷めます

この温度変化の遅さが
快適性を上げてくれると期待しています

(早い温度変化は不快に感じます)

セルロースファイバー
パンパンに充填されたセルロースファイバー

 

・床のネオマフォーム

2022年当時はボード系発泡断熱材では
一番性能の良い断熱材でした

床は土台・大引きの間に断熱材を入れるので
同じ厚みの中で性能の良いネオマフォームを
選びました

 

ネオマフォーム

ネオマフォーム
100mmのネオマフォーム

 

壁や天井を含め
これよりも性能を上げるなら

・床の断熱をもっと手厚くする
または
・基礎断熱にする

を選択しないと床の断熱性能が弱く
バランスが取れません

 

本音は
「できるだけ断熱性能を上げたい」
ですが

価格と断熱の全体バランスを見ながら
決定しています