地鎮祭(じちんさい)とは
住宅新築工事などの着工前に
工事の安全と無事完成を祈願する儀式。
地鎮祭の準備について書きましたので
ご参考にどうぞ。
※弊社独自の解釈もありますので
ご参考にされる際は関係者にご確認ください。
地鎮祭当日編|建築マメ知識はこちら
主催者と参加者
建築主さんが主催者となり
ご家族の皆さんとともに
建築会社が参加させていただきます。
もちろんご親族やペットも
ご一緒されると良い記念になります。
事前準備
・日程の確認と予約
・どの神社にお願いするか
・神社に伝えること・聞いておくこと
当日に必要なものの準備
・初穂料(はつほりょう)
・御神酒(おみき=神主さんが持ってくる場合あり)
日程の確認と予約
建築予定地に建物がない更地(さらち)の
状態で行ないますので
建築物の解体がある場合は
解体が終わる おおよその予定を
聞いておきましょう。
神社へは1~2週間前に
予約を済ませておくと良いです。
日程は「一般的」に
「良いお日柄」に行なうのが吉
とされていますので
カレンダーで六曜の
「大安(たいあん)」
「友引(ともびき)」
の中から、ご家族のご都合も考慮して
日程を決めます。
ちなみに
私(山川潤)は
神事や神楽で神社に仕える身ですが
六曜をそれほど気にしません。
実は六曜は、神社もお寺も無関係。
たとえば
神社のお祭りは「日」で決まっていて
六曜や曜日と全く関係ありませんので
気にしなくても良いのです。
これ、爆弾発言かもしれませんね。
ということで
祀り(まつり)ごとは午前が吉
とされていますが
こちらも午前午後に関わらず
参加される方のご都合で
決めて問題ありません。
要は、建築主さんの心もちしだい。
「大安にすればよかった」
「午前にすればよかった」
と少しでも気になるようでしたら
その心に従えばよいのです。
どの神社にお願いするか
崇敬(すうけい)する神社がありましたら
そちらにお願いすると良いでしょう。
特に心当たりがなければ
建築会社でも手配できますので
遠慮せずにご相談ください。
仏式もありますし(経験あり)
キリスト教も起工式が代わりになるようです。
それぞれにご相談されると良いでしょう。
ここでは
神社にお願いする前提で書いていますが
ご家族だけで天地に祈りをささげる
というのも良いと思います。
(またまた爆弾発言)
予約時に聞かれること・聞くこと
予約の際に神社から聞かれるのが
・建築主さんのお名前
・建築する住所
・建築会社名
設計者が別にいるようでしたら
そちらも伝えます。
聞いておくこと
・地鎮祭の費用
・その他、用意が必要なもの
地鎮祭の費用を聞きます。
神社によって幅がありますが1.5万~3万円で
地鎮祭の費用を
「初穂料」(はつほりょう)と言い
初穂料は支払うのではなく
「納める」と言います。
仏式の場合は初穂料のことを
「御布施」(おふせ)と言い換えます。
その他に用意するものとして
・御神酒(おみき)
・神前への供え物(そなえもの)
などをお願いされる場合や
初穂料だけで良いという神社さんもあります。
当日までに用意するもの
・予約の際に聞いた初穂料と のし袋
・神前に供える御神酒・供え物
初穂料は
のし袋の上の段に「初穂料」と書き
下の段には建築主さんの名前を書いて
初穂料を入れます。
のし袋の水引(みずひき)は
紅白の蝶結びがオススメです。
画像は結び切(むすびきり)と言い
結婚式などで使われるタイプです。
神前に供える御神酒が必要な場合は
1升瓶2本セットを用意します。
箱入りでも箱無しでも大丈夫。
箱無しなら縛(しば)ってあるものを用意します。
のし紙の上段に「御神酒」
あるいは「奉献」(ほうけん)と書き
下の段に建築主さんの名前を書いて
お酒に貼ったら準備完了です。
こちらの のし紙の水引(みずひき)も
のし袋同様に 紅白の蝶結びがオススメです。
最近はお店でも
のし紙を書いてくれたり
プリントアウトして
貼ってくれるところがありますね。
このお酒は
神主さんが持ち帰るのが一般的ですが
最近は1本だけ本殿に納めるため持ち帰るか
持ち帰らないことも多くなりました。
長くなりましたが
これで準備完了です。
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