大人の遠足
の仕上げは
斜めの家/渡邊洋治設計
糸魚川出身・渡邊洋治の
妹夫婦のため住宅です。
道路側から見ての通り
建物が傾いた形をしていて
見えている傾いた部分は
2階に行くスロープ。
玄関からスロープが始まり
1階の各部屋の高さが
少しずつ上がって
1番奥の部屋は
1.5階くらいになります。
そこから折り返して
外に見えるスロープを
登って2階にいきます。
庭から各部屋に見える
見学者の高さ関係が
見ていて面白いですね。
こんな解もあるんだと
設計の醍醐味を知りました。
斜めの家の保存活動に
尽力されている方の解説では
渡邊洋治の妹さんへの
優しさのあふれる
設計と聞きました。
階段ではなく
スロープにしたことで
上がり降りの苦労を
感じさせないよう
配慮したことが
優しさのひとつです。
各部屋の窓に
設(しつらえ)られた建具は
組み合わせしだいで
光・風・視線・暑さ・寒さを
細かくコントロールできるよう
工夫されています。
上越は
濃い建築が多いと感じた
大人の遠足でした。