こんにちは、山川まさよです。
今回チェックするのは『外壁』です。
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外壁のチェックポイント
チェックするのは、北西面の外壁
(新潟は北西からの雨風、西日による紫外線の影響が強い)
双眼鏡があれば、二階部分もチェック
(二階のほうが傷んでいる場合が多いので)
以上を踏まえて外壁を見てみます。
①まず、実際に外壁を触ってみる
・触った手が白くなる
→ 外壁の塗膜が劣化(チョーキング現象)
・外壁表面に、無数の小さな欠け
・外壁の一番下端の切り口部分がもろくなっている
→ サイディング本体がすでに劣化。塗り替え不可。
②コーキングがひび割れている →コーキングの 経年劣化
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これらは全て、サイディングの劣化サインです。
今すぐ工事が必要という訳ではありませんが、
今後どうするかを考える時期にきています。
【チョーキングが見られる場合】
近いうちに塗り替えるか、
このまま使い続けて いずれ張り替えるかを
検討、選択する必要があります。
【すでにサイディングが劣化している場合】
塗り替えはできません。
雨水が外壁内部にしみ込んで躯体を傷めていないか、
念入りに観察して、張り替えどきを見極めましょう。
我が家の『木の外壁』はどうか
築10年目の我が家は、木の外壁。
浸透する塗料を使ったので
チョーキング現象はありませんでした。
北面は塗装もしっかり残っていて
全く傷んだ様子はありません。
でも西面は隣家がなく、
西からの風雨や西日の影響もあり
何枚かは反ったり、
表面は木目に沿って筋っぽくなり
条件の厳しさを感じます。
しかし、木の最大の敵「腐り」は
全く見られず、このまま使い続けられます。
私たちが木の外壁にする理由
木の外壁の話をすると、
「大丈夫ですか?腐りませんか?」
と心配そうに聞かれます。
そんな時いつもするお話しがあります。
13年前、築30年ほどの お寺の住居部分の
改修工事をしました。
外壁に張ってある杉板の
傷み具合を調べるため、水洗浄すると
洗った端からきれいな状態の杉板が。
これには一同、本当に驚かされました。
結局、取替はごく一部だけ。
残りはそのまま使われたので、
現在40年以上現役ということになります。
こんな経験もあって、山川建築事務所では
自信をもって外壁に杉板を使っています。
我が家も、今後どこまで
塗り替えずに行けるか、実験していきます。